Google AdWordsでリリースされている機能の一つ、RLSA(検索広告用リマーケティングリスト)をご存知ですか?活用したことはありますか?
正式にリリースされてからちょうど1年近く経ちますが、多くのお客様の運用をコンサルティングさせていただいた中でも実装されている方はほとんどいませんでした。
うまくこの機能を使いこなすことで、これまでの運用で限界が見えてしまったリスティング広告があったとすれば、その壁を突破するキッカケになるかもしれません。
■RLSAとは?
Google AdWordsのアカウントで設定したリマーケティングリストを検索連動型広告に活用するものです。
このように、「リストのサイズ(Google検索)」の欄に記載されたリストのユーザーをターゲティングして配信を行うことができます。
■RLSAのメリット・デメリット、特徴
・通常の検索連動型広告では出せないキーワードにチャレンジできる。
通常の検索においては費用対効果が合わないようなビッグワードであったり、サービスと直接関係がないものの間接的には関係するようなキーワードでの入稿でも一定の効果が期待できます。
たとえばIT業界に特化した求人サイトの場合、ビッグワードでは「エンジニア」単一だったり「転職」でも効果が出るかもしれません。また、「C言語」や「JavaScript」など求人とは関係のないキーワードでも効果を出すことができるかもしれません。
通常の検索連動型広告よりも広い範囲で「ユーザーが検索するかもしれないキーワード」で効果が出る可能性が高いため、様々なチャレンジが可能です。
・ユーザーリストごとにLPを変えて検証できる
リマーケティング広告と同様に、ユーザーリストごとにLPを変えて、最初の訪問時とは異なるページを見せることができます。
リストの作り方と活用次第で、2回目の訪問ユーザー向けのLPと3回目の訪問ユーザー向けのLPを分けたり、訪問ページのサービスに応じてLPを分けることが検索連動型広告の中で可能です。
・ユーザーリスト数が1,000を超えないと配信できない
GDNのリマーケティングとは異なり、RLSAでは配信対象となるユーザーリストが1,000以上溜まっていないと配信することができません。
サイトへの訪問数がそもそも少なくてリマーケティングリストが少ないサイトの場合は配信自体難しい可能性があります。
■RLSAの効果は?
実際に配信することで、通常のキャンペーンよりも大きな効果が出た事例があります。
とあるプロモーションでは、サイト全体のCPAが15,000円を超える中でRLSAでは7,416円と抜群の成果を上げています。当然ビッグワードなどでの配信も行い、クリック単価も高めで勝負をすることが多いのですが、既に訪問したことのあるユーザーなだけに高いコンバージョン率を発揮しています。
こうしてコンバージョンが取れて安定したCPAを出せれば、また別のキーワードにチャレンジでき、効果を高める好循環が生まれていきます。
■まとめ
リマーケティング広告の特性を理解して運用しているアカウントであれば導入の障壁は低いです。
個人的にはこれまでチャレンジできなかった単価の高いキーワードや多様なキーワードでチャレンジでき、その効果検証を繰り返すことでアカウントの幅を拡げることができることが大きな魅力だと思います。
大きなリスクを抱えた施策ではないので、上記メリット、デメリットを踏まえて実行することをおすすめします。